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活動報告

イベント

「復興小学校」明石小学校写真展 in カトリック築地教会 Discover・A! 
 3月19日〜3月25日、中央区立明石小学校の保存を望む会主催で第三回写真展を開催いたしました。

 会場は、なんと明石の眼の前、カトリック築地教会。


そのきっかけは、あるサポーターの方に「リノベーション模型を展示するための場所が欲しい」という話をしていた時に、「ヨゼフ(築地教会のこと)は?」と言われたこと。
目の前の築地教会さんにお願いするとはまさに盲点で思いつかなかったことです。
 ダメもとでお願いに行ったら、快くOKをくださいました。
築地教会の皆様、ありがとうございました。
 復活祭になると、教会は忙しくなるということで、告知する時間もなくあわただしいスタートとなりました。しかも管理人兼代表の私が不在となり、残念ながら最後の二日間以外みなさまにお会いすることができませんでした。

 ところで、築地教会はちょっと不思議なたたずまいの教会です。まるで神殿のような。
これって、石造りに見えませんか?実は木造なんです!これは今回教会の方に聞くまで私、ウン十年知りませんでした!
 木の柱の周りにレンガを置き、その上を石に見えるような何かで塗っているという、なにげにすごく凝った作りです。
上のレリーフのような部分も、今やこういう仕事が出来る職人さんが少ないので大変だとか。
それでも保存の道を選択し、今も築地教会は改修工事中です。
ちなみに、都選定歴史的建造物でもあります。

 さて今回は、前回までの卒業生たちの展示とは少し違い、会の活動を共にしている建築家の方々の協力を仰ぎ、明石小学校の建築的な良さ、客観的、具体的な良さにフォーカスを当てました。
 常々思っていたことですが、卒業生の私たちが、「自分たちが学んだ校舎を壊さないでほしい」と思うの当たり前といえば当たり前のことですが、
自分たちの学び舎でもなければ、近隣の住民の方でもなかったりするのに、すごく一生懸命明石小学校の保存のために活動してくださる建築家の方々が、それこそ全国にいらっしゃいます。
 これって、よく考えると不思議なことだな、と。「なぜそんなに明石小学校を大切に思って下さるんですか?」と私自身聞いてみたかったのです。
 今回、展示の多くを建築家の方にお願いし、卒業生有志から「中央区立明石小学校の保存を望む会」の主催にしたのは、そうした外からの目で見た明石小学校、専門家の目から見た明石小学校を紹介したかったからです。
特に築地教会に見に来てくださる方なら、近隣の方が多いと思いますし、逆に外からの見方って新鮮だったりするのではないでしょうか。
 そして何よりも今回の目玉はリノベーション案の模型。


これは、私のように新聞の折り込みとかに良くある平面図を見てもお家をイメージできない人間には、すごく助かります。
 保護者の方などから一番要望が多いのが、立派な体育館だということも聞いたので、このリノベーション案では地下に体育館を作って、両サイドに換気と採光のための半地下の空間を作っています。なんかカッコイイ!
 会期中盤から現行の改築案の同尺の大きさだけ比較する模型(奥)も登場。見てお分かりかと思いますが、ビルですね。今のコの字の学校とはだいぶ印象が変わります。大きさが写真ではあまり分かりませんが、今の校舎よりもだいぶ背が高いです。

 見に来てくださった方、何か新しい「発見」はありましたか?明石小学校の魅力を少しでも発見していただけたなら、さいわいです。

ご来場下さったみなさま、
本当にありがとうございました!

写真展についてのご意見やご感想などございましたら是非メールください。
「復興小学校」明石小学校写真展 in 銀座・奥野ビル memories of A.+ 
 
雨の初日…





アパートだっただけに、
おうち感覚がカワイイ。





郵便受け。






地下に下りる階段の前には金庫があります。





写真下手で分かりづらいですが、階段の奥の窓の外はまた階段です。鏡のような不思議空間。





お借りした写真をカメラで撮ってみました。右の大きな女の子が、ご来廊下さった女性です。
2月25日〜3月3日、明石小学校卒業生有志で第二回写真展を開催いたしました。

会場は、今度は銀座の奥野ビル「ギャラリー403」です。
このビル、知る人ぞ知る画廊やオシャレなお店がいっぱい入っているレトロビルです。

なぜまたそんなオシャレなところで写真展を??

じつはこちらのギャラリーのオーナー様が築地の写真展を見に来てくださって、私たちの活動に賛同してくださって、ご厚意でギャラリーの一角を貸していただけることになったのです。

奥野ビルも古いビルです。昭和初期の、同潤会と同じ設計者の建てたビルで、当時はアパートでした。しかも、時代の最先端を行くモダンなアパートだったのです。
時代を経た今もやっぱりオシャレで味があります。
ちなみに、今秋上映の映画『ノルウェーの森』のロケ地としても使われました。オシャレっぷりがわかるというものです。

そしてそのレトロ感を壊さない思い思いの改修方法で、テナントのお店の方々は大切にこの奥野ビルの雰囲気を守っています。もちろん、「ギャラリー403」もその一つ。

明石小学校も、奥野ビルと同じように、大切に守っていけたらいいなあという気持ちにさせられます。

場所の関係で、我々卒業生が在廊していないことが多く、お会いできない方もたくさんいらっしゃいました。
申し訳ありません。

それでも会期中に新聞に載ったこともあり、多くの方がお見えくださり、また、お電話などでも卒業生の方々が励ましのお言葉をくださったり、当時のお話をしてくださいました。

何人もお話しさせていただきましたが、ここでは新聞を見てきてくださった明石の先輩のお話を紹介します。

その方は大正15年生まれの女性。そう、明石小学校と同い年です。そして、明石小学校と同じくしゃんとして溌剌とお元気そうな方でした。実際、お歳を聞いてびっくりしました。

「私はね、明石小学校にはとてもお世話になったの。だから残してもらいたいと思ったのよ」
「私はね、プールにとても思い出があるの。当時、プールはこの場所じゃなかったけれど…明石はその時いろんな泳法の先生を呼んで、本格的な水泳の指導をしてもらったの。だから、私は今でも泳げるの。戦争の間泳げなくても、教えてもらったことを体が覚えていたから。」
「それにね、当時はバスケが盛んだったの。女子バスケは月島が一番、次が明石だった。男子は二つ上が本当に強くて…」
「そして、私が卒業した後、鉄砲洲に手伝いに行ったときに『あ!明石のセンターだ!』ってみんな言うんだもの。みんな知ってたの」
「今日は写真を持ってきたの。当時ね、書生さんが学校の雑用をしてくれてたのだけどその人が写真に撮ったのね。
当時は写真なんてあまりなかったから、これ一枚なんだけど」
そういって、その女性は名刺より小さい写真を見せてくださいました。
沢山の楽しい思い出の詰まった学校だそうです。

「このプールを壊してるの?そしたら、ここを体育館とプールの二階建てにしたらいいじゃない?プールを温水にして、市民にも使わせて、その入場料は修繕費にもなるじゃないの。校舎はなにも壊す必要なんてないでしょう」

こんな冴えたアイディアまで教えてくださいました。
彼女は現在も、「後継者がいない」と古式泳法の先生をやってらっしゃいます。
明石が育てたスーパーウーマンですね!
貴重なお話ありがとうございました。

ご来廊下さったみなさま、
本当にありがとうございました!

写真展についてのご意見やご感想などございましたら是非メールください。
memories of A. 「復興小学校」明石小学校写真展
 
準備中。作業しているのももちろん卒業生。




完成…か?




多くの方に来ていただきました。




資料もいっぱい!




座談会スタート!




H先生と中村


2月10日〜14日、明石小学校卒業生有志で写真展を開催いたしました。
会場はつきじTASSギャラリー。
http://www.g-wakamatsuya.com/

こちらのギャラリーは、築地という、明石のお隣であるロケーションに加え、
戦災でも見事生き抜いた建物という意味では、謂わば明石小の戦友ともいえます。
これほどピッタリな会場は、他にないでしょう。

やろう!と決めてから準備期間は1カ月。
告知もギリギリでしたし、これは、お客様来てくれるんだろうか、しかも平日だし、と、心配してギャラリー入りしました一日目。
徒労に終わりました。
お昼休みに来て下さったお客様、ご近所にお住まいのお客様、卒業生のお友達、元明石小学校の先生、そしてその教え子だった卒業生のかた、などなど、予想よりもはるかに多くのお客様が。ありがとうございました。

二日目は祝日。朝からNHKの取材があった中で、妊娠中の卒業生がお子様二人を連れて激励に駆けつけてくれて、バタバタしつつも嬉しいスタート。
さすがに祝日だけあって人が途切れることがあまりなく、卒業生のお母さま、先輩・後輩卒業生なども来て下さり、多くの方々の明石小学校の思い出を聞くことができました。お母さま方にとっても、私たちと同じく懐かしい場所なんだなぁと感じました。中央区まち歩きに参加なさっている方も、地図を片手に熱心に写真を見てくださいました。

三日目はまた平日ですが、やっぱり多くの方に来ていただけました。大阪や新潟から所用で東京にいらっしゃり、ギャラリーまで足を延ばしてくださった建築家の方、地元の方々などが見えて、地元の方々は昔の明石地区の写真や地図、関連書籍を貸してくださり、二日目までに持ってきてくださった分も合わせて既に資料コーナーが飽和状態に。ありがたいことです。来廊者の方々が資料コーナーで立ち止まる時間も長くなりました。

四日目は土曜日。お天気が最悪に…座談会の予定なのですが。
電車が止まってしまうほどの雪ではありませんが、チラチラと降っていて、寒さも半端じゃありません。にもかかわらず、来てくださったお客様に感謝です。読売新聞を見てきてくださった方もたくさんいらっしゃいました。
我々の在学中にお世話になった先生も来てくださいました!
座談会の詳細は別ページで(近日公開します)。
多くの方が来てくださり、熱気で?ギャラリーのガラスが全部曇ってしまいました(笑)

最終日。やっとお天気が良くなってくれました。開催中、青空が見えたのは実にこの日だけです。ちなみに主催者の我々、雨男・雨女率が高めです。すみません。お天気のせいか、最終日のせいか、会期中一番の人出でした。
明石17回生(我々の60回上の先輩!)の方や、復興小学校の研究をなさった先生、接収時代のお話を聞かせてくださった先輩、在校中お世話になった先生(前日とは別の)、それに「新聞見た!」と言ってきてくれた、連絡先が分からなくなっていた卒業生たち…沢山の方が来てくださって嬉しいのだけど、皆さん一人一人ともっとゆっくりお話ししたかったな、と思いました。私をはじめスタッフもすべて素人ゆえ、行き渡らず不愉快な思いなどなさらなかったか心配です。

ご来廊下さった方々、本当にありがとうございました!
写真展についてのご意見やご感想などございましたら是非メールください。

署名提出

2010/1/14 第一回 署名提出
2009年12月中旬から、約一カ月という短い期間でしたが、多くの賛同者の方から署名を頂くことができ、第一回提出分の署名数は298名にも上りました。(しかもすべて自署のみ!)
ご支援ありがとうございました。

1月14日、中央区教育委員会教育長に「中央区立明石小学校の保存を望む会」の数名で提出に行きました。
会談の時間を設けていただき、
「歴史ある校舎の持つ力」
「建築物としての価値」
「世代を結ぶ役割としての校舎」
「地域住民や卒業生への情報伝達不足」
などの問題について、
卒業生、近隣住民の思いを直接伝えることができました。

忙しい中、われわれの話を聞いてくださった教育委員会の方々に感謝いたします。

もちろんこれで終わりではありません。
特に最後の「地域住民や卒業生への情報伝達不足」という問題を解消しなければ、ベストな解決方法は見つかりません。
多くの人が「古い=危ない、壊れる」という誤った認識を持って、「壊すのも仕方がない」と納得してしまっているのです。これがもし「古い=良質、堅牢」という認識を持ったとしたら、それでも壊すべきと思うでしょうか。
しかも歴史的建造物の価値ということも考えれば、地域住民だけの問題でもなくなってきます。
より多くの皆様に知っていただくために、私たちはこれからも活動を続けていきたいと思っています。

2010/2/22 第二回 署名提出
第二回署名提出に行って参りました。
平成22年2月22日に第2回提出。狙ったわけではありませんが、2並びです。
前回の1/14から、約一カ月ですが、驚くことに前回の倍以上の753名の署名を集めることができました。これは代筆とメールでのお申込みが可能になったせいもありますが、それ以上に写真展開催が大きかったと思います。前回危惧していた「地域住民や卒業生への情報伝達不足」というのが、写真展開催によって少しだけ知っていただくことができたのかなと思います。多くのご来廊者様は、「無くなるなんて残念」とおっしゃり、「壊さなくても、中身だけ綺麗にしたり補強したりする技術が、今はあるんですよ」と例を示したことで納得くださり、署名をしてくださいました。
私たちは、今のままの、設備の古い校舎をなにも変えずにそのまま残してくれと言っているのではありません。中をきれいにしたり、最新の設備を導入したりすることは充分可能ですから、すべて壊す必要はないのではないですか?と言っているのです。
保護者の方々や、児童にしてみても、中が綺麗で設備が現代的であれば、新築と同じように喜ばれるのではないでしょうか。むしろ最先端な気がするのですが、私としては。
リノベーション(改修工事)は、卒業生、近隣住民、新しくしたい保護者の方々みんなにとって良い結果になると思うのです。
…というようなことを、今日もお話して帰ってきました。

みなさまは、どう思われますか?やはり外観も新しくなければダメでしょうか?

今回思ったのは、声を届けることの重要性です。思っているだけでは、相手に届かないというのは日常の対人関係と同じで、区の方々に対してもそうなのです。署名は一つの声の届け方です。私たちは、みなさまの声を集めてお届けしています。
どうぞ私の問いかけに「いや、外観は今のままでも…」「もちろん外観は今のままのほうが…」と思った方がいらっしゃったら、ぜひ私にその声を聞かせてください。
思っているだけでは私たちはわからないですし、もちろん区の方々もわかりません。
大きな声で呼べば、人は振り返りますよね。同じように、大きな声を届けたら、きっと聞いていただけると信じています。


2010/3/29 第三回 署名提出
 第三回署名提出に行って参りました。
ほぼ月一行事となってきました。役所の方々もやれやれとお思いかもしれませんが、毎回お付き合いありがとうございます。
 今回も前回をさらに上回る797名の署名を集めることができました。
地道なPRが少しづつ功を奏し始めているのかなという点と、NHKに取り上げられたこと、NIKKEI MAGAZINEに載せていただいた時にちょうど築地教会で写真展をすることが出来たことなども署名の増加につながったかと思います。
 そして、今回は署名提出時に写真展でも展示した、リノベーション例の模型を持って行き、製作してくださった建築家の方に解説してもらいました。
現在、中央区が進めている案(3ページ目)と同じくらいの床面積にするためには、講堂を含む一部の取り壊しが必要になってしまいますが、多くの部分を残したリノベーションでも不可能ではないということが模型によって立体的に示されています。
 建築家のかたのお話によると、建築物というのは最初に決めた設計でどうしても作らなければいけないというものでもないので、今からでも、建築会社サイドからすれば設計変更は可能だと思う、とのことです。そしたら、もしも区がリノベーション工事に変更したい!といったら、建築会社さんにもリノベーション案を考えてもらうことは出来るのではないでしょうか。「もう決まったこと」というのは、まだ早いですよね。
 区がそういう決断をしてくれるように、これからも私たちは頑張って、「現状か、建て替えか以外にも、こういうリノベーションという手段もあるよ!」と広めていきたいと思います。


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