
雨の初日…

アパートだっただけに、
おうち感覚がカワイイ。

郵便受け。

地下に下りる階段の前には金庫があります。

写真下手で分かりづらいですが、階段の奥の窓の外はまた階段です。鏡のような不思議空間。

お借りした写真をカメラで撮ってみました。右の大きな女の子が、ご来廊下さった女性です。
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2月25日〜3月3日、明石小学校卒業生有志で第二回写真展を開催いたしました。
会場は、今度は銀座の奥野ビル「ギャラリー403」です。
このビル、知る人ぞ知る画廊やオシャレなお店がいっぱい入っているレトロビルです。
なぜまたそんなオシャレなところで写真展を??
じつはこちらのギャラリーのオーナー様が築地の写真展を見に来てくださって、私たちの活動に賛同してくださって、ご厚意でギャラリーの一角を貸していただけることになったのです。
奥野ビルも古いビルです。昭和初期の、同潤会と同じ設計者の建てたビルで、当時はアパートでした。しかも、時代の最先端を行くモダンなアパートだったのです。
時代を経た今もやっぱりオシャレで味があります。
ちなみに、今秋上映の映画『ノルウェーの森』のロケ地としても使われました。オシャレっぷりがわかるというものです。
そしてそのレトロ感を壊さない思い思いの改修方法で、テナントのお店の方々は大切にこの奥野ビルの雰囲気を守っています。もちろん、「ギャラリー403」もその一つ。
明石小学校も、奥野ビルと同じように、大切に守っていけたらいいなあという気持ちにさせられます。
場所の関係で、我々卒業生が在廊していないことが多く、お会いできない方もたくさんいらっしゃいました。
申し訳ありません。
それでも会期中に新聞に載ったこともあり、多くの方がお見えくださり、また、お電話などでも卒業生の方々が励ましのお言葉をくださったり、当時のお話をしてくださいました。
何人もお話しさせていただきましたが、ここでは新聞を見てきてくださった明石の先輩のお話を紹介します。
その方は大正15年生まれの女性。そう、明石小学校と同い年です。そして、明石小学校と同じくしゃんとして溌剌とお元気そうな方でした。実際、お歳を聞いてびっくりしました。
「私はね、明石小学校にはとてもお世話になったの。だから残してもらいたいと思ったのよ」
「私はね、プールにとても思い出があるの。当時、プールはこの場所じゃなかったけれど…明石はその時いろんな泳法の先生を呼んで、本格的な水泳の指導をしてもらったの。だから、私は今でも泳げるの。戦争の間泳げなくても、教えてもらったことを体が覚えていたから。」
「それにね、当時はバスケが盛んだったの。女子バスケは月島が一番、次が明石だった。男子は二つ上が本当に強くて…」
「そして、私が卒業した後、鉄砲洲に手伝いに行ったときに『あ!明石のセンターだ!』ってみんな言うんだもの。みんな知ってたの」
「今日は写真を持ってきたの。当時ね、書生さんが学校の雑用をしてくれてたのだけどその人が写真に撮ったのね。
当時は写真なんてあまりなかったから、これ一枚なんだけど」
そういって、その女性は名刺より小さい写真を見せてくださいました。
沢山の楽しい思い出の詰まった学校だそうです。
「このプールを壊してるの?そしたら、ここを体育館とプールの二階建てにしたらいいじゃない?プールを温水にして、市民にも使わせて、その入場料は修繕費にもなるじゃないの。校舎はなにも壊す必要なんてないでしょう」
こんな冴えたアイディアまで教えてくださいました。
彼女は現在も、「後継者がいない」と古式泳法の先生をやってらっしゃいます。
明石が育てたスーパーウーマンですね!
貴重なお話ありがとうございました。
ご来廊下さったみなさま、
本当にありがとうございました!
写真展についてのご意見やご感想などございましたら是非メールください。
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