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明石小学校リノベーション(保存再生)案
 中央区が進めている全面的な建替え案に対して、代案となるリノベーション案をつくりました。
貴重な現校舎を保存し改修して、必要に応じた増築を行う提案です。


これは一案で、他にもいろんな案があると思うのですが、保存再生が可能であるということをみなさまに知っていただくためにつくりました。
二つの異なった視点から提案します
 
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A案  図面はこちら

中央区の進めている全面建て替え案と同じ教室数を確保した提案で、現校舎の床面積の倍以上の床面積となります。 現校舎の大部分を保存改修し、現校舎の一部と講堂を解体して、幼稚園・特別教室棟を増築しています。校庭下に体育館をおさめて、ドライエリアを設けます。 
 
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B案 図面はこちら

現校舎のすべてを保存改修する案です。旧プール部分に増築し、校庭下に体育館をおさめて、ドライエリアを設けます。A案より教室数と床面積を減らしています。講堂も保存改修して、多目的に使える空間とします。講堂は災害時には避難所として利用できます。
私たちはこの案のように、現校舎の全面保存ができることを望んでいます。
現在進行中の全面建て替えのプランとの比較
 
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現校舎を活用したリノベーション案(左)はコの字で、校庭が開放的でありながらも守られた空間であるのに対し、区の建て替えプラン(右)ではビル型の四角い建物となるために校庭が独立している印象です。(なお、このプランでは校庭は現状より広くなることはありません。)教室の自然採光や通風も現校舎のほうが優れているのは、この形の差から明白です。
完成予想図は「現在の校舎のデザインを継承している」ということですが、これはあくまでも複製であり、保存ではありません。一部のデザインを模して付けるのも不自然ですし、当然ながら複製に文化財的価値はありません。

リノベーション案のポイント

  • 現校舎のデザインを活かしつつ、現代の教育環境に対応した改修が可能です
  • 抜本的な改修により、現校舎に新築同様の性能をもたせることができます
  • 現校舎の特徴である、自然の採光や通風を活かした室内環境となります
  • 新旧の建物に囲まれ、歴史が感じられる校庭をつくることができます

リノベーションのメリット

  • 現在建設中の仮設校舎を生かし、仮設校舎使用期間を短くすることができます。
  • 改修による削減と地下体育館工事による増加とを勘案すると、全面的な建て替えとくらべて、事業費の削減が可能です。
  • 中央区の貴重な文化資産を守ります。歴史的価値のある公共施設を行政自らが壊して良いのでしょうか?日本建築学会はこの学舎を「国指定の重要文化財建造物としてその価値を後世に伝えていくべき高い価値を有した建物」と評しています。「東京都中央区に現存する復興小学校7 校舎の保存要望書」より)
  • 周辺環境への影響を最小にします。大規模な解体工事と新築部分を縮小することで、全体の工事量が減り、工事騒音や振動も減ります。
  • 使い続けることは最も地球環境に貢献します。 建築をライフサイクルで考えると、新築時のCO2排出量は膨大です。建物を保存再生し使い続けることは地球温暖化防止に寄与します。


見比べてください、
私たちの案と中央区の案。