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災害面だけではありません。
明石小学校の内部の写真をご覧になって、どんな印象をお持ちになりましたか?
私は、改めて写真で見ると、「窓が大きいなぁ」と思いました。
廊下や水飲み場の窓も大きくて高くて、とても明るい印象です。
教室の窓の大きさにも規定があって、「教室の床面積の5分の1、また窓の上端は取れるだけ天井に近く」という規定があったようです。
これは言うまでもなく、採光、そして換気のための規定です。
現代では照明器具や窓のない換気システムもありますが、よりエコで健康的なのは、やはりこのようなスタイルでしょう。
復興小学校は、安全面のみならず、このように機能面での水準も高かったようです。
なにより素敵なのは、これらはすべて子どもたちのために、子どもたちの立場に立って考えられているということ。
学校は、児童たちの学ぶ場です。何が子どもたちにとって最も必要なのか、しっかり考えられた設計は、現代の小学校建築の水準から見ても、高いものと思われます。
設備面は、日々便利になっています。児童のために、それらをリノベーションによって取り入れていけば、過去・現代の技術の融合で、より児童たちにとって安全で健康的、そして機能的な学校に生まれ変わることができます。 |